★愛している。彼だけを。でもこのプロポーズを受けることはできないの。★スカーレットは数年前に亡くなった姉の息子を引き取り、順調だったキャリアもなげうって面倒を見てきた。保育士の仕事は決して楽しくはないけれど、今や生きがいである甥とずっと一緒にいられるのはありがたい。ある日、勤めている保育園の記念行事が行われ、スピーチをしていた老婦人が発作を起こして倒れてしまう。連絡を受けてやってきた老婦人の息子を見て、彼女は息をのんだ。何度も雑誌で見かけたことのある、有名なプレイボーイ!実際に目のあたりにすると、このうえなくセクシーですてきだわ。ため息をつき、スカーレットはうっとりと彼を見つめた。数日後、思いもよらぬ事実を知らされることなど想像もできなかった。