かつてサラがキャルから離れたのは妊娠したからだった。孫の人生をだいなしにする気かと彼の祖母のルースに脅され、町を離れて出産したあげく、翌日には愛しいわが子を亡くし、醜聞を恐れたルースの手で寄宿学校に入れられたのだ。母の葬儀のために十五年ぶりに町に帰り、キャルと再会して、また愛し合うことになった今、真実を彼に話さねばならないのはサラにもわかっていた。キャルは秘密にしていたわたしを責め、離れていくだろうか?サラは生まれて初めて恐怖を覚えた。彼を失うかもしれない。二人の愛の強さが試される瞬間は刻々と迫っていた……。■サラとキャルがたどる十五年の空白を超えた恋。今その絆の強さを試される時が、意外な形で訪れようとしています。マーガレット・ウェイがお贈りする長編の結末をどうぞお見逃しなく!