大都会の小児病院で働くことが決まり、医師のセラフィーナは期待を胸にロンドンに出てきた。友人から紹介されたタウンハウスに到着したその日、ハウスメイトたちが歓迎パーティを開いてくれたが、皆が楽しんでいたところに騒音に腹をたてた男がどなりこんでくる。彼はリーアム・ラティマーといい、タウンハウスの所有者であり、セラフィーナの上司でもあった。日がたつにつれ、彼女はリーアムのことが気になりだす。彼がいつも悲しみに目を陰らせているのが。それは、せつなく苦しい恋のはじまりだった。★愛情あふれる家庭に生まれ育ったセラフィーナが、大きな苦しみを抱えたリーアムに恋をします。彼の心を救いたいのに、何かにつけて距離をおかれてしまうという絶望的な状況のなか、セラフィーナは……。イマージュ新進作家アビゲイル・ゴードンの筆が冴えます。★