アメリアはその美貌から、いつしか“パーティ・ガール”と呼ばれ、真面目な素顔とかけ離れた、派手な女と噂されるようになった。知名度があれば注目され、慈善活動にも役立つと気づき、今ではみずから世間が思うとおりの女を演じている。そんな折、アメリアはジェフ・デボンシャーからディナーに誘われた。ジェフは慈善事業を通じて知り合った紳士的な男性で、ほかの軽薄な男たちとはひと味違い、アメリアも好意を覚えていた。でも彼には恋人がいるはず――そう指摘すると、ジェフはほほえんだ。「君はそんなことを気にしないだろう?」噂どおりの女だと暗に言われ、アメリアは身をこわばらせるが……。■〈デボンシャーの三兄弟〉もついに最終話。父親から航空会社を受け継いだ長男ジェフの物語です。