広告代理店に勤めるマジェンタは、交通事故に巻きこまれそうになり、思わず抗議したものの、相手を見て息をのんだ。黒髪にたくましい体つきをした、なんてセクシーな男性なのかしら。しかも、お詫びのしるしに家まで送ろうと申し出てくれている。だけど、いかにも手慣れた雰囲気のこの男性の軽々しい誘いに乗ってたまるものですか。マジェンタは男性の誘いをはねつけたが、そのとたん、男性は踵を返してその場を立ち去った。唖然とするマジェンタは、その後彼と思わぬかたちで再会し、忘れられないような喜びを知ることになるとは想像もしなかった。★ミニシリーズ〈恋という名の奇跡〉第2話です。冷たあしらわれた男性と時空を超えて再会し、反発を感じながらも恋に落ちるマジェンタ。でも、二人には別れのときが迫り……。