ある週末、ジェシカのもとを父親が訪ねてきて信じがたい告白をした。父親は由緒ある屋敷の使用人だが、知らないうちに、貴重な美術品を盗んだ嫌疑をかけられてしまったのだという。屋敷の持ち主はイタリア人実業家セザリオ・ディ・シルベストリ。彼とは2年前、一度だけ食事をしたが、当然のように夜を一緒に過ごそうと誘われ、逃げ出したことがある。もう二度とかかわりたくないけれど、無実の父をなんとか助けたい。話し合いに向かったジェシカをセザリオは嘲笑してあしらったが、なおも懇願する彼女に真剣な顔で告げた。「取り引きに応じるなら君の父親を許そう。僕は子供が欲しいんだ」★予期しなかったような出来事に翻弄される恋たちを描いたミニシリーズ〈思いがけない秘密〉も最終話です。お互いに欲しいものを手に入れるためだけの結婚のゆくえは?