孤児だったマヤにとって大富豪のジョルジオとの結婚は、まさにおとぎ話が現実になったようなものだった。豪華な屋敷、ブランド物のドレス、贅沢な休暇。しかし、跡継ぎを産めない妻に周囲は冷たく、5年後、マヤは家を出た。ジョルジオは引きとめもしなかった。苦しみをくみ取ってくれないジョルジオにマヤは失望したが、彼の弟の結婚式で久しぶりに顔を合わせたとき、抑えていた感情が燃えあがり、その夜二人はベッドをともにした。そして、奇跡とも言うべき思いがけない事態が起こる。これで私たちはまたやり直せるのかしら? それとも……。■先月に引き続きイタリアの名家サバティーニ家の息子たちのラブストーリーをお届けします。本当は愛し合っていながら、結婚の現実に押しつぶされそうな二人。愛は復活するのでしょうか?