ゾーイは大富豪オスカーの娘として優雅に暮らしてきたが、自分がオスカーの実子でないと知ったとき、その世界は崩壊した。世間から白い目を向けられ、ニューヨークに逃避したものの自分の価値を見いだせず、パーティに明け暮れる毎日だ。そんなある夜、マックスという魅力的な男性と知り合う。にぎやかな会場で一人だけ陰りをたたえる彼にゾーイは共感を覚え、誘われるままに彼のアパートメントについていく。夢のような一夜を過ごしたあと、ゾーイは満ち足りていた。マックスと一緒なら悲しみを忘れ、つらい現実にもきっと向き合える。だが次の瞬間、彼は言い放った。「帰ってくれ。二度と会いたくない」■大富豪バルフォア家の娘たちのなかでもひときわ優雅なゾーイ。驚くような自分の出自を知ったからこそ、本当に人を愛することを知ります。はたして二人の恋は? 愛と再生の物語です。