カーラは正式に離婚をするため、別居中の夫ケビンを訪ねた。仕事ばかりで、家庭をまったくかえりみない彼に、もう一緒には暮らしていけないと背を向けたのが四年前。いまや地元の名士となったケビンは、さらに魅力と風格を増していた。そして、二週間彼とデートをして最後の一晩をともにするのなら、離婚に応じてもいいと、脅迫まがいの条件を告げる。もうすぐ別れるというのに、どうしてそんなことを……?憤りつつもほかに選択肢はなく、渋々カーラはその条件をのんだ。迎えた翌日、夫との久しぶりのデートは、カーラにとってひどく意外なものだった。■テキサスの富豪たちが今宵も集う、キャトルマンズ・クラブ。今月は妻に去られた富豪、ケビンの物語をお届けいたします。