あらすじ命を救われ、ラウルへの愛を悟ったセシル・モアランドは、ついにスチュアートとの婚約解消に踏み切った。「うさん臭いラウルの正体を暴いてやる」元婚約者は捨てぜりふを残し、去っていった。言葉どおり、しばらくして彼から“報告書”が届き、ラウルの経歴どころか、名前に隠された秘密まで判明した。彼はかつてロルフという名でレッド・センターに住んでいたが、一族がモアランド家の恨みを買い、追放されたという。セシルは大きなショックを受けた。彼は過去の恨みを晴らすためにわたしに近づいたのだろうか。