どんでん返しの帝王・中山七里が描く、シリーズ累計165万部突破の音楽シリーズ、連載第3回目です!本シリーズはデジタル限定で全4回連載予定。3か月毎に新刊を配信予定です(次回vol.3は2023年7月に配信予定)。アメリカで指折りのピアニスト・エドワードは、大統領選挙により変貌しつつある国内の様子に憂い、音楽を通して何かできないか模索していた。そして彼はついに、6年前のショパン・コンクールで鮮烈な演奏をし、たった五分間の演奏で人命を救った男・岬洋介との競演コンサートを取り付ける。岬と譜面を囲み、意見を交わすことに喜びを覚えるエドワード。しかし、それは束の間の楽しいひと時にすぎなかった。一方その頃、新大統領抹殺の依頼を受け、計画を進めていた〈愛国者〉は、依頼主の男から思わぬ提案をされ――。電子版特別エッセイ「そのブームは本物か」掲載。