究極の謎を解き明かし、未来への指針を示す!
30万年近く前にホモ・サピエンスが誕生して以来、人類史の大半で人間の生活水準は生きていくのがぎりぎりだった。それが19世紀以降に突如、平均寿命は2倍以上に延び、1人当たりの所得は地球全体で14倍に急上昇したのはなぜか?この劇的な経済成長の鍵は“人的資本の形成”だったことを前半で説く。それを踏まえて後半では、なぜ経済的な繁栄は世界の一部にとどまり、今なお国家間に深刻な経済格差があるのかを検討する。
制度的・文化的・地理的要因に加え、“社会の多様性”が根源的な要因だったと論じる。人類史を動かす根本要因に着目した“統一理論”にもとづいて、究極の謎を解き明かした世界的話題作!
人類史の二つの謎
第1部 何が「成長」をもたらしたのか
最初の一歩/停滞の時代/水面下の嵐/蒸気エンジン全開!/停滞から成長へ/約束の地
第1部のまとめ――成長の謎を解く
第2部 なぜ「格差」が生じたのか
光と影/制度の痕跡/文化的な要因/地理が落とす影/農業革命の遺産/出アフリカ
第2部のまとめ――格差の謎を解く