歴史的な厄災が私たちに突き付けた「問い」とは?
医療崩壊、排外主義、コロナ貧困、自殺者の増加……。新型コロナウイルスの感染爆発は、全世界に社会的混乱と不安をもたらした。誰一人として先行きが見通せない状況で、私たちはパンデミックをどう生き抜くべきか。そして、先人たちはパンデミックとどう向き合ったのか。4人の論者が自身でセレクトした名著を持ち寄り、いま我々が直面している問題に即して解題し、感染症が暴いた人間の本質に迫る。大好評を博した「100分deパンデミック論」(2022年1月3日放送)の内容をさらに充実させた一冊!
【目次】
1 斎藤幸平:グローバル資本主義の限界(ジジェク『パンデミック』を読む)
2 小川公代:パンデミックとケア(ウルフ『ダロウェイ夫人』を読む)
3 栗原康:奴隷根性を打ち砕け!(大杉栄『大杉栄評論集』を読む)
4 高橋源一郎:露わになる社会の本質(サラマーゴ『白の闇』を読む)