あらすじ我々は、何に魅入られ 何を恐れてきたのか――? 人獣、モンスター、天使と悪魔、妖精、異様な建造物から魑魅魍魎まで――。 一見して奇異で不穏、そしてメッセージ性に富む「異形のもの」の美術作品は、画家の「書きたい」という意志をも凌ぐ「見たい」という大きな需要によって支えられてきた。 それら絵画はなぜ描かれ、なぜ鑑賞者に長く熱く支持されてきたのか。 神への畏れ、異性への恐怖、淫欲と虚栄、人間本性への疑義、薄れゆく信仰心……描かれた怪の中に人間の本質を読む、「怖い絵」シリーズ著者待望の最新刊!