他者とうまくコミュニケーションできない自閉症当事者は、本当に「かわいそうな存在」なのか? 仮想世界でDJとして活躍するアメリカ人男性、マンガを描くことで自己理解を深める日本人女性など、世界の「見え方・感じ方」が異なる四人の自閉症当事者を訪ね、「症状」という視点からは理解できない、驚きの知性を明らかにする。ニューヨーク在住の社会学者による、瞠目の書!
第1章 仮想世界で輝く才能──ラレさんの場合
第2章 創造性の秘密をさぐる──ラレさんの場合
第3章 自閉症こそが私の個性──コラさんの場合
第4章 マンガを描くことで深める自己理解──葉山爽子さんの場合
第5章 「うわわオバケ」が開いた世界──高橋紗都さんの場合
第6章 インテリジェンスの多様性を求めて