テルマはアラフォーのシングルマザー。
息子のルイは12歳。
テルマの生きがいは、このひとり息子と大手化粧品メーカーのマーケティング・ディレクターという仕事。
ある冬の土曜日の朝、テルマのこれまでの人生をふいにするような事件が起こった。
ルイが彼女の目の前で交通事故に遭ったのだ。
昏睡状態に陥ったルイに残された時間はわずかだった。
そんなある日、テルマがルイの部屋で見つけたあるものが、彼女の生き方を変えていく。
疎遠だった母親が、テルマの生活に再び影響を与え始める。
心を許せる友人がいなかったテルマに、看護師という新たな仲間が生まれる。
はたして、テルマはルイを取り戻すことができるのか?
刊行前に世界20か国以上で出版が決定、
デビュー作にしてベストセラーに躍り出た、世界が注目するフランス現代小説!