貴重な在宅介護の記録、
そして“母と息子の戦後史”を描く
あるテレビ・ディレクターが認知症の母親の介護をしながら、その様子を撮影し続けた。本書は、その膨大な映像記録を、ディレクター自ら紐解きながら綴る、壮絶なノンフィクション。著者の筆致は、母の晩年の時間のみならず、戦争体験へと遡り、知られざる一つの戦後史を紡ぎ出していく……。大きな反響を呼んだNHKスペシャルの全貌が明らかに!
[内容]
プロローグ
第1章 遺されたメモ帳
第2章 母の戦争~満州での日々
第3章 遠隔介護
第4章 踏み切った同居
第5章 ゴールデン・フェスティバル
第6章 半歩前進一歩後退
第7章 別れの時
あとがき
母の年表