起業家精神(アントレプレナーシップ)教育において、20年連続で全米ナンバーワンの評価を受けるバブソン大学は、「起業家としての考え方と行動」を育む卓越した教育機関であり、これまでに数々の優れた起業家・経営者を輩出してきた。
同学が説く「起業家精神の本質」を一般読者にもわかりやすくまとめたのが本書。
著者のひとり、レオナード・A・シュレシンジャーは長年にわたって同学の学長を務め、本書はまさに、バブソン大学の教育の真髄が詰め込まれた一冊言える。
著者らは言う――「人は誰でも、起業家のように考え、行動できる」。
そのために必要なのが「ジャスト・スタート」、つまり「思い立ったら即行動」だ。
起業であれ、そのほかのビジネスシーンであれ、あるいは日常生活においてさえも、あれこれと推測しているだけでは何も始まらない。まずは行動あるのみ!
ほんの少し先の未来さえ見えない、不確実性にあふれた現代社会においては、そもそも予測できることは限られている。何が起きるかわからないのだ。
ならば、考えるより前に「賢い一歩」を踏み出そう。
創造(クリエイション)と同時に行動(アクション)を起こす「クリアクション」こそ、起業家たちの考え方と行動から導き出された、成功の秘訣。
まず行動し、その成果をもとにリスクを受け入れ、みずからの手で未来を築くのだ。