あらすじ厚生労働省の調査によれば、日本のアルコール依存患者は4万3000人。しかし、アルコール依存症の診断基準を満たす人は、なんと約80万人もいるとみられている。隠れアルコール依存症の人は、450万人にも上るそうだ。アルコール依存の顕著な例が、「なぜあんなに大事なときに、飲んでしまうのか?」ということだ。これは、この病が、「コントロール不能の病」だからだ。つまり、制御不可能なのだ。本書は、アルコール依存を一見そうとは見えない「アルコール依存前期」と、問題のあることが明らかな「アルコール依存後期」とに分け、それぞれの時期の特徴、依存の3つのタイプ、脱出法、対処法等を精神科医が詳述している。