私の心は、空白のノート。
わが子の存在さえ、知らない。
事故で1カ月も昏睡状態にあったメイブは、記憶を失っていた。
退院した彼女を迎えたのは、夫のダリオ・コスタンツォ。
世界的大企業の創業者一族の御曹司で、とびきりのハンサムだ。
自家用ジェットで飛んだ静養先は楽園のように豪華なヴィラで、
メイブはともに過ごすうち、ダリオに強く惹かれていった。
こんなにもすてきな大富豪が、わたしの夫だなんて……。
ダリオは彼女を気遣い、情熱的に見つめても、触れようとはしない。
もし記憶が戻ったら、本当の夫婦に戻れる? 子どもを作れるかしら。
だがまもなくして、メイブにとって衝撃的な事実が明らかになる。
二人にはすでに赤ん坊がいた。夫はそれを、ひた隠しにしていたのだ!
■ダリオと一緒に過ごすものの、寝室は別。“本当の夫婦”としての実感がないまま、メイブは彼の誠実さや類いまれなる魅力にみるみる心を奪われていきます。衝撃の展開をスパイスに、切なさと情熱を織り込んだロマンスを描いて人気の、C・スペンサーの珠玉作!
*本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。