彼が激怒するのも当然でしょう?
出産まで妊娠に気づかないなんて。
優秀な一家でのけ者にされて育った気弱なキャリー。
ある日、高級ホテルの屋上レストランで、ブロンズ色の肌の
逞しい大富豪マッシモと出会って、ひと目で恋におち、妊娠した。
彼は投資の世界で一大帝国を築いた大物。私など相手にされないわ。
悩んだ末連絡したマッシモの冷淡な反応に、キャリーは傷つく。
その直後に出血し、子供を失った……。
7カ月後、市場で失神した彼女は、突然現れたマッシモに救われ、
運ばれた病院で女児を出産する――妊娠は継続していたのだ!
「結婚しよう。それが子供にとって最善だ」
なんて悲しいプロポーズ。だってあなたを愛してしまったから。
■誰もが羨む大富豪との結婚。でもそれは彼に愛されているからではなく、生まれてきた子供のため。ヒロインは名ばかりの夫が娘に注ぐ愛情のかけらでもいいからほしいと願いますが……。