あらすじ公孫樹の枯葉がふりそそぐ十二月、中学の同級生・竹田寛子が、ラブホテルで殺害された。高校二年生の木村時郎は、かつて一日だけデートしたことがあった寛子の最近の様子が気にかかり、彼女の高校の同級生を訪ねる。そして寛子が、“プラスチック・ラブ”という謎の言葉を残していたことを知る。その帰り、時郎は事件を調査している柚木草平と出会う――。初めて柚木草平の姿を客観的に描写した表題作など、時郎の目から八つの事件を綴った連作短編集。青春私立探偵シリーズ番外編。