もう誰も殺したくない――戦いに倦んだジェイコブは、モラグの願いも振り切って引退を決意する。だが戦況はそれを許さない。四つのコロニー星系を制圧した秘密結社(カバル)は、植民惑星ラランド2の前線基地“城砦(シタデル)”を拠点として、異星種族〈やつら〉から奪ったバイオナノテクノロジーを人体実験しつつ、太陽系侵攻の準備を進めていたのだ。英国首相から直々に、敵支配星系への潜入偵察と破壊工作という生還の見込みのわずかな作戦を命じられたジェイコブたちは、最強のチームを編成するため小惑星帯に向かう。だが、そこには早くもカバルの影が……。傑作ミリタリーSFシリーズ第2巻!