イムラックの大修道院の院長セグディーは、困り果てていた。修道院で大切に保管していた聖アルバの聖遺物が消え失せたのだ。管理担当の修道士まで失踪してしまった。そのような時、国王と大族長暗殺未遂事件の調査のためにフィデルマたちが修道院にやって来た。救いの神とばかり院長は調査を依頼する。聖遺物はモアン王国の大切な宝。暗殺未遂事件の犯人の一人が元修道士であったことから、二つの事件の結びつきを感じたフィデルマは院長の依頼を引き受ける。モアン王国の平和と威信がかかる難事件を、フィデルマは見事解決することができるのか。美貌の修道女が名探偵。好評シリーズ、長編第7弾。