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あの「天然知能」を情報科学として明快に解説!
本書は、セルオートマトンによる知能のシミュレーションについて、基本的な考え方から学ぶものです。
オートマトンの基礎から解説を始め、セルオートマトンに見られる典型的な現象(相転移、カオスの縁)、セルオートマトンと人工知能との対応、非同期調整セルオートマトンと著者らの提唱する「天然知能」との対応、リザバーコンピューティングによる実装の手法までを、順を追って解説します。
「天然知能」は、人工知能(RNN)のように初期情報と因果関係(規則)のみに従って結論を出すものではなく、推論過程で外部の情報に触れることにより結論が変わり得る仕組みであり、現実の思考過程・創造に向かう意識の変化にふさわしい概念として提唱されたものです。
第0章 本書の構成
第1章 はじめに:オートマトンから生命的計算へ
第2章 非同期ライフゲームによる確率的論理ゲート
第3章 1次元セルオートマトン
第4章 ランダムさ・複雑性・べき乗則
第5章 カオスの縁
第6章 セルオートマトンの天然知能化
第7章 非同期調整オートマトンの実装
第8章 非同期調整オートマトンの臨界性
第9章 計算万能性と計算効率のトレードオフ
第10章 リザバー計算への実装
第11章 おわりに