本書は、分析化学の初学者の方々へ、超微量領域の分析手法を解説するものです。
―目 次―
●第1編 基礎編●
第1章 超微量分析―誇れる最先端の技術―
1-1 超微量分析とは
1-2 超微量分析の世界
コラム(1)「糖尿病の分析」
第2章 分析化学の基礎―学際的な化学を支える大黒柱―
2-1 分析化学と製品開発
2-2 分析化学の役割
コラム(2)「医療分析の最前線」
第3章 現代の分析化学―飛躍的に進化する微量分析技術―
3-1 分析機器
3-2 分析化学の展望
コラム(3)「非侵襲的な分析技術」
●第2編 実践編●
第4章 クロマトグラフィー―伝統の分離分析法―
4-1 クロマトグラフィーの基礎
4-2 ガスクロマトグラフィーの原理
4-3 高速液体クロマトグラフィー
コラム(4)「化学分析における民俗学」
第5章 キャピラリー電気泳動―生命科学を支える分析技術―
5-1 電気泳動とは
5-2 キャピラリー電気泳動
5-3 分離メカニズム
コラム(5)「DNA鑑定」
第6章 ICP質量分析-究極の無機元素分析法-
6-1 無機元素分析法とICP質量分析
6-2 ICP-MSによる超微量分析例
コラム(6)「超微量放射性物質をICP-MSで測る」
第7章 テラヘルツ波分光分析―電波と光の境界にある光分析―
7-1 テラヘルツ波と分析化学
7-2 テラヘルツ波分光分析
7-3 分析・評価への応用
コラム(7)「見えないものをみる非破壊検査技術」
第8章 食品分析―食の安全・安心を支える―
8-1 食品分析:試料採取(サンプリング)から測定まで
8-2 残留農薬
8-3 動物用医薬品
8-4 環境汚染物質(ダイオキシン類)
8-5 自然毒(カビ毒アフラトキシン)
コラム(8)「公害の原点:水俣病」
【付録】 超微量分析の極意―分析するための重要ポイント―
1 分析の安全学
2 分析法の種類と選択
コラム(9)「STEM教育」
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