内山和美が暮らすマンションの隣の一室には、幼馴染の凛ちゃん姉妹家族が暮らしていた。仲の良かったその姉妹が両親の離婚が原因で引っ越したのは3年前のこと…。今は姉妹の父親だけが一人で暮らしていた。久しぶりに見たおじさんこと成田真司に昔の姿はなかった。姉妹のことを思い出し、どうしてるか気になった和美は数年ぶりに成田に挨拶をした。成長した和美を見て、一瞬驚いた成田だったが、懐かしいんだ表情を浮かべた。おいしい紅茶があるからとの誘いに、和美は一杯だけと軽い気持ちで誘いを受けてしまう。馴染みのあるお宅だったから家に上がることに和美の内でそれほど抵抗もなかった…。