あらすじ「卑怯ですね」「君より大人だからね――ごめんね」「なんと読むのだろう」それがきっかけ――。閉塞的で目新しい物もない田舎町。図書館に訪れた、人目を惹く静かな男。司書の萩原は、自ずとその男を目で追い、彼が本棚の端から順番に本を借りているという法則に気づく。きっかけは些細で、けれど確かな興味だった。次第に几帳面に見える男・八月一日の素を知ることになり――。オオタコマメの紡ぐ、センシティブラブストーリーが一冊に。【描き下ろし15Pあり】