――ぼくだけを見ててください。工業ミシンメーカーに勤める営業の飯山和弘は、クレーム処理のため同じく設計部所属の杉義彦と組むことに。だが杉は、愛想なし洒落っ気なしの理系一筋・機械バカだった。不安は的中し、杉は持ち前の「正論」で事態を悪化させてしまう。堪忍袋の緒が切れた飯山は杉を叱りつけるが、それ以降、妙に懐かれる始末。年下で、無口で不器用で同性で、なのにたまらなく可愛くて…。いつしか欲情さえ覚える自身を恐れ、飯山は距離を置こうとする。けれど杉はそれを許さず、執拗に追いすがり…紙書籍発売時、フェア用限定小冊子に書き下ろされた、本編その後の二人を描いた番外編SSを収録しての特別版!!