あらすじ熊の耳がついたボロボロの石神様・小太は、今日も田舎の森の脇の道で、人々に忘れ去られながらもみんなの幸せを静かに願っていた。そこに現れたのは、小太が二年もの間待ち続けていた人…葉室夕晴その人だった。昔のようにやさしく小太に話しかける夕晴だったが、二年前、目の病を患い目が見えなくなっていた。前掛けを新しいものに変えて、麦わら帽子をかぶせてくれるやさしい夕晴に、小太は彼のために役に立ちたいと一心に満月に祈る。すると小太は突然…!―やさしいやさしい子ぐま神様と石工職人の、一生に一度の奇跡の恋の物語―