あらすじ骨董店『青嵐』の主人・池端伊織は、魔を祓う手──いわゆる物についた邪念を祓う浄化能力の持ち主。ときたま店に持ち込まれる品を浄化しては具合が悪くなるが、2年ほど前から共に暮らすようになった居候の水虎(命名=たま)のおかげで、それは長引かなくなった。普通とはいえないが、優しく穏やかで満ち足りた日々。だがそれは、ある日突然終わりを告げた。逆上した客に、伊織が刺殺されたことによって。──伊織っ、伊織っ……!? 死、ぬな……死ぬな、死ぬな!! こんな運命、認めない!! この世とあの世を行き来する命がけの奪還劇!!