主・鳥狩厳季(とがりかねすえ)が自刃したと報告を受けた季暉(すえあき)は、あとは将として、主家を裏切らず家を裏切らず己の始末をつけるだけだと死を覚悟する。砦に火を放ち、共に戦った者たちをすべて逃がし、最期の時を迎えようとしていたその時、敵大将である愛しい男・三刀田峻延(みとうだたかのぶ)が、炎をくぐりぬけて現れる。そして「俺を殺したくないなら共に山を下りよ」と季暉を抱き締め……。時代に翻弄される武将たちの純愛譚!堂々完結!(「哀花零乱第三話」はウェブ・マガジン小説花丸 Vol.51に収録されています。重複購入にご注意ください)