禁じられているにも関わらず、帰省のたびに、養父母に隠れ「朧村」に向かい、伊織、安芸路、衛青の三人と逢瀬を重ね続けた梓。十九歳の夏も、三人に会うために橋を渡ろうとしていた。ところが「今すぐそこから逃げるんだ。君は魅入られている」と町の青年・拓郎に止められて「このままでは殺されしまうぞ」とまで言われてしまう。三人のことを悪く言われ激昂した梓だったが、実際彼らのことを何一つ知らないことに気付き……。梓が選んだ結末は!? 耽溺の伝奇エロス、完結!(「黒鴉の村 後編」はウェブ・マガジン小説花丸 Vol.47に収録されています。重複購入にご注意ください)