「あなたが欲しい」と元哉に告げ、彼の気まぐれで一夜をともにし肉体を繋ぐことができた唯純は、ますます元哉にのめりこんでいった。そんな唯純の唯一の懸念は、幼いナツのことだった。元哉はそんな自分の忠誠を試すように、唯純を慕うナツを「抱け」と冷酷に命令する。元哉への愛とナツへの情に心が引き裂かれそうになった唯純は、元哉に許されるわけがないと知りつつ、ナツを連れ屋敷から逃亡するが!? わかりにくい愛に身を捧げる、究極の献身愛。ついに完結。(「徒花の棲み処4」はウェブ・マガジン小説花丸 Vol.39に収録されています。重複購入にご注意ください)