メディアは日々、評論家、教授、作家、コメンテーター、ジャーナリスト……を登場させるが、誰が、何が、正しいのか危うい情報を垂れ流している。
SNSでは誰もが好き勝手な言論を拡散させている。
多くの人は、日々流れてくるトピックや現象、用語をなんとなくは知っているつもりだが、正確には理解できていないものである。
「学生時代にもっと勉強しておけばよかった……」あるいは、
「いまから改めて学びたいが何を読めばいいのかわからない」……
そんな知識ゼロからスタートする読者が、何が本当なのかを見極めるためのまっとうな方法論を伝える本を出そう。
そうしてできた本書は、学生ならば学科を超えたアカデミアへ誘い、ビジネスマンやシニア層の学び直し欲求にも応える教養シリーズ、第一弾のテーマは「現代中国」。
古典から実用書まで、「まったくその界隈に知見のない大学一年生に対して提示する本を挙げる」という設定で著者が選んだブックガイドです。
こんな大学の授業を受けてみたかった!と学びのとびらを開かれる一冊。
「第一線級の著者の皆さんが、基本的な知見がない読者にも向けて
書いている本を多く選んでみました」
──中川コージ
「本書は、飛ばさずに最初から順番に読んでほしい。どの順番に学んでほしいかも中川先生が練りに練っているので」
──倉山 満
<目次>
Chapter1 現代中国を「どこから学べばよいのか?」がわかる概論書
Chapter2 中国の政治について理解するための入門書
Chapter3 現代中国=共産党という視点で「中国経済」を読み解く
Chapter4 中国語を本格的に勉強してみる
Chapter5 サイバー領域と安全保障
Chapter6 リアルな現代中国の人々
Chapter7 中国人の歴史観、思想形成の背景を知る
Chapter8 台湾問題とは何か