根の国=死と再生の地、熊野 大和朝廷に恐れられた熊野の真の姿とは!
日本書紀編纂から一三〇〇年。
熊野三山のご神体は、巨木であり、巨岩であり、滝である。
自然を崇拝する原始宗教が色濃く残る熊野は、神話において出雲との共通項が多く、どちらも死を連想させる。
日本書紀にイザナミの埋葬地と記されている熊野、花の窟。
オオクニヌシは、木の国(紀伊国)から、スサノヲの治める根の国へ行った。
死と再生の地である「根の国」こと熊野の姿に、熊野に深い縁を持つ5人の筆者が迫る。
スサノヲの熊野とアマテラスの伊勢 ~暮らしの中に生きる記紀神話~
池田雅之(早稲田大学名誉教授)
熊野神話と出雲神話 ~太平洋文化と日本海文化から読み解く~
三石学(みえ熊野学研究所運営委員長)
魂のゆりかごに還る
中上紀(作家)
熊野から日向神話の里へ
桐村英一郎(三重県立熊野古道センター理事)
熊野と渡来 ~彼方から寄り来るもの”
秦まゆな(日本文化案内人)