うまく生きるより、よく生きよ!
生物の法則に適った生き方は、日本人の伝統的な生き方にあった!
日本の伝統に学ぶ、賢い脳の育て方・鍛え方。
95歳の著者は現在、日本外科学会名誉会長を務め、これまでに立ち会った胃がんの手術は2000症例余。
医学を通して人間と向き合ってきた“達人"です。
一方、60歳から趣味として始めたピアノのレッスンでは、95歳の今、モーツァルトのソナタを弾く腕前を楽しんでいます。
「定年後のピアノ」は脳の活性化に大変よいそうですが、何であれ、自分が夢中になれる趣味を持ち、
それに没頭する時間を持つことが、新たな創造と生きがいを生むそうです。
本書では、そんな“達人"が、生物学と脳科学の視点から、日本人の伝統的な生き方に光を当て、
その“科学的な素晴らしさ"を力説しています。特に、江戸期の教育法は、科学的にも理にかない、
優れたものであったことを強調しており、躾(しつけ)や道徳教育の今日における必要性を訴えています。
また、日本の伝統的な芸道の「型」には、人間の能力を引き出すための知恵が詰まっているとして、
「生き方の極意」として示しています。