ほんのお遊び、ちょっとした浮気……だが、女性のささいな言動が男たちの心と体に火をつけ、燃えあがらせる! セックスとバイオレンスの巨匠・友成純一による官能小説集。
「『邪魔するな。俺を気持ち良くさせろ。俺のやりたいようにさせろ。邪魔するなよ。そうすれば、お前も気持ち良くなれるんだ』今度は俺が大きな声を出しながら、夫人を激しく平手打ちをする動作を見せたら、『ひーっ』、引き攣った悲鳴を上げて顔を反らし、夫人はさらに身体を強張らせた。当然だ。生まれも育ちも高貴な彼女は、誰にも威嚇されたり、暴力を振るわれたことなどない。もう俺の言い成りだった…」
女性たちのひとこと、ひとしぐさに、男の全身は炎と燃える!
鬼才・友成純一が描く、キレた男たちの狂乱の宴。