南国バリ島、憧れの街バルセロナ、そして春の京都……旅先で心も体も解放する女性たちに襲いかかる、猛き男ども! セックスとバイオレンスの巨匠・友成純一による官能小説集。
「本当の目的は、男漁りなんだろう? 旅先という本能が解放される場所で、男と存分に遊びたいと夢想して旅行に来るものの、それができずに欲求不満が溜まってるんじゃないのか? 改めてこうしてじっくり見てみると――おお、結構いい女じゃないか。手と手が絡み合った。足と足も。そのままベッドに転げていた。Tシャツの布地から、肌の感触と体温を感じ取れた。荒い、驚いたような息を顔に感じたし、香水の匂いが漂う肌の甘い臭いを、嗅ぐこともできた…」
異国の地で女たちを呑み込む、官能と恥辱の地獄!
バリ島のセックス事情を語る、特別あとがきを付す。