あらすじ大学院生の斉希は、ゼミの一環でトンネルを奥まで進むうちに、気づけば見知らぬ世界に迷い込んでいた。19世紀のドイツのようなその場所で、斉希は文筆家のヴィクターの世話になることに。知的で美しく上流階級でも一目置かれる存在のヴィクターは、1人異世界で心細く過ごす斉希に寄り添い、力になってくれる。そんなヴィクターが殺人事件の容疑者となり、斉希は彼の謎めいた一面を知る。誰も知り合いがいないこの世界で、ヴィクターだけが斉希のすべてで、彼を信じたいと強く願うが…?