あらすじ「おまえは男と女、双つの性をもつ完璧な巫女だ」。百年に一度の稀有な身体を恥じ、離島から一度も出ずに育った静流(しずる)。神官を務める叔父に夜ごと抱かれ、来る秘祭で島中の男に身体を捧げる運命だ。けれどある日、休暇で島を訪れたカメラマンの久納(くの)と出会う。物怖じしない久納は、たおやかな美貌の静流へ好意を隠さない。この人なら外の世界に連れ出してくれる?──一縷の希望を抱く静流だが!? ※電子版には、紙版に収録されている挿絵は収録されていません。