手塚漫画に心酔した作家の自伝的探書記続編!
漫画の神様・手塚治虫の足跡を追ううちに長じてミステリ作家となった著者が、溢れ出る手塚への愛と造詣をつづった単行本の文庫化第2弾!
編集魔として知られる手塚の描き替えの変遷、単行本化にあたりカットされたシーン、それらを“ムシの眼”で追うなかから、作品に秘められた著者の息づかいまでをクローズ・アップ。誰もが知っている名作郡の読み方が一変する、比類なき探究記。
「この本は手塚治虫の評伝ではありますが、僕というマンガ・ファンの目を通した感想という形を取っています。つまり、僕の成長に合わせて手塚治虫の事蹟を語っていくという手法なのです」(本書前書きより)
2巻目では、虫プロ誕生から「COM」創刊、劇画の台頭、青年劇画誌への進出とともに作風が激変する、1970年頃から数年間の疾風怒濤の時代を扱っている。