1羽の光の鳥が巨大な翼をはばたいた――安西雄介は記憶を失い、覚醒と混濁の狭間をさまよい続ける!
自ら超エネルギー体へと変じたみづちの若長・北斗多一郎と、禍津神・安西雄介。危ういところに女か・北斗礼津が割って入り衝突は免れたかに見えた。しかし、その衝撃ですべての記憶を失った雄介は、次元から次元の転移のなかに落ちてゆく。太古の神州にスサの王としてのおのれを見出し、入寂せんとするシッダールタ、そしてジーザスとなって、三革の戦士となった。時空連続体を転々とさまよう雄介はどこへ向かうのか?
栗本薫が圧倒的な筆力で現代日本にクトゥルー神話を甦らせた、超伝奇シリーズ第2部「地球聖戦編」第7作!