魔界がおかしい!? 不二、葛城、高千穂、トランシルヴェニア、エルサレム――すべての「会」ポイントが虚無に墜ちる!
地上に最後に残された人間たちの王国、オーストラリア。その新首都エデン・シティにある超能力開発本部は、パリーで観測されたアリジゴクのような地すべりが周辺部をのみこみつつあることを知る。それは魔界と人界とが遊離をはじめた瞬間であった。
一方、宿敵クトゥルーの本殿ルルイエに達した安西雄介と加賀四郎は、そこでみづちの若長・北斗多一郎の変わり果てた姿を発見し、衝撃を受ける――!
栗本薫が圧倒的な筆力で現代日本にクトゥルー神話を甦らせた、超伝奇シリーズ第2部「地球聖戦編」第6作!