傍にいられること以上に、もう何も望まない――。大きな過ちを悔いる秋沢は大好きな楠田の信頼を取り戻そうとして、セックスすることも自分の我が儘を押し通すこともやめ、まだ触れることもできない楠田の傍に少しでもいようと俳優の仕事の合間をぬってニューヨークに通う。秋沢が来るたびに怯えつつも彼の変化を感じるようになった楠田は好きだった頃を思い出し、同時に彼にもう一度キスしたい、触れたいと思うようになる。季節が巡ると共に少しずつ近づいていく二人の距離――。楠田の身体と心はゆっくりと癒されていき、ついにベッドで秋沢と触れ合えるようになって……。他、藤島の仕事や二人きりの旅行など、透と藤島の幸せなその後の番外短編と書き下ろしを加えた待望の完結編。すべての人が幸せになるCOLDシリーズ感動の最終巻!