あらすじ2・1ゼネスト中止命令、日本国憲法施行など、昭和22年前半の記述を収録した完結篇。蘇峰は経済混乱のさなか、国鉄が電車を止め、新聞社、放送局までもがストに便乗して要求を押し通そうとする世情を厳しく批判。また戦争の敗因を分析し、昭和の人材不足が最大の原因と結論する。さらに「事総て志と違う予の人生」を振り返り、中庸の欠如と行き過ぎの通弊を抱えた日本を憂え、冷戦激化の国際情勢に警告を与えて筆をおいた。