発情期の熱に呑まれるように、幼なじみで男同士でありながら、みちるを抱き、濃厚に交わり合った人狼の希月。だが、ある事件をきっかけに、みちるは白い狼に変身してしまう。ごく普通の人間だったはずのみちるが、実は人狼だった!? 驚愕する希月の前で、みちるは記憶も理性も失い、人狼の本能に衝き動かされて暴れる。さらに古来より人狼一族を護る御三家が、変身能力を制御できないみちるを危険分子として問題視する。「ぜったいに殺させたりしない……命に代えても、必ず護ってみせる。おまえは俺の、ただ一人のつがいだから」その想いに呼応するように、みちるは記憶を取り戻さないまま発情して希月を激しく求め…!