あらすじ人狼の母・迅人と人間の父・賀門の間に生まれた双子の片割れ、希月は発情期が来たことで、飢えたような熱い衝動をもてあます。幼なじみで、男のみちるに邪な感情や欲望を抱くなんておかしいし、許されない。弟の峻仁のように、家族や一族の絆すら捨てて、つがいの相手のもとに走る……そんなふうになりたくない。そう思いながらも、本能で感じる甘い匂いに抗えず…! 「まだ足りない。もっとたくさん、味わい尽くしたい。どうしようもなく心が急いて、飢えるほどにおまえが欲しい」