▼第1話/磯の鮑(あわび)▼第2話/絆▼第3話/親子▼第4話/ドンピン刺される▼第5話/板前の包丁(たましい)▼第6話/破門状▼第7話/親父▼最終話/それぞれの道 ▼あとがきにそえて ▼夫婦百景●主な登場人物/勇魚(いさ)(高校を中退し板前を志す。17歳)、ダルマ(料亭・うめだでのいさの先輩)、早苗(居酒屋・早苗の女将)、こより(早苗と一緒に住む芸者見習い)●あらすじ/ヤクザ者と肩を組んで歩いている万里を見かけたダルマは、万里がそのヤクザに騙されていると思い込む。じっちゃんやこよりらは、初対面のダルマとベッドインするような女性(万里)は信用できないと反対するが、ダルマはヤクザのもとへ殴り込みをかけるため店を飛び出す。また、ダルマのために町へ戻ってきたいさも、「真っ向勝負しかない」と、ダルマを応援し…(第1話)。▼ダルマたちを心配するこよりは、ドンピンに彼らを止めるよう懇願するが、「それも勉強のうちだ」とドンピンは取り合わない。一方、勢いよくヤクザの事務所を訪れたいさたちだが、そこでダルマは万里に「ヤクザ者のほうが緊張感があって好きだ」と言われてしまい…(第2話)。●本巻の特徴/友達のために命を張ってヤクザ者にくってかかったいさとダルマの真の友情が描かれる。また、命を張って“男を義”を教えてくれたドンピンの姿に感動したいさやダルマたちが、それぞれ自分の道を目指して別々の道を歩んでいく。●その他の登場キャラクター/ダルマの好きな女性・万里(第2話)、伝説の料理人でいさの父親・ドンピン(第2~最終話)、いさの母親(最終話)●その他のデータ/作者が物語を作るうえでの原風景となっている、故郷の土佐への想いを語った「あとがきにそえて」と、短編「夫婦百景」を収録する。