どこまでもお人よしの夫婦が挑む神隠しの謎。
身分の違いを乗り越え、晴れて夫婦となった柳之助と千秋。大盗・竜巻の嵩兵衛一味も召し取り、二人の一層の活躍が方々で期待されていた。
そんなある日、見廻り中の柳之助の目の前で、若い娘が大川へと身を投げた。娘の名は、おいと。柳之助は近頃起こっている娘の「神隠し」が、このおいとの身投げとどこかで繋がっているか否か、隠密廻り同心として探索を始める。
一方、恋しき夫のために戦う喜びを知った千秋は、柳之助の探索が気になって仕方がないようで――。
「取次屋栄三」「居酒屋お夏」の大人気作家が描く、涙あり笑いありの夫婦捕物帳、待望の第2弾!